SEOは得失点ゲーム
手に入れた情報と独自の理論をもとにウェブサイトを修正、その理論が正しいことを証明するように検索順位がガンガン上昇していく。誰も知らない自分だけの武器。自分の導き出した答が唯一絶対のものだと確信する至福の時を迎える。
その先に落とし穴があることも知らずに。
これは私がまだSEOで失敗したこともなく、天狗になっていた頃のお話しです。たぶん鼻なんか2mくらいあったんじゃないかな。
転落、そして絶望
SEOでの失敗経験がまだ無かった頃、私は自分の分析能力に自惚れていたんです。SEO情報で金でも稼ごうか、くらいの勢いだったかも知れません。
そんな世間知らずで粋がっていたある時、私のSEOの集大成とも言うべきウェブサイトがYahoo!で順位を大きく下げたのです。メインキーワードで一気に80位くらいだったかなぁ。サブキーワードにおいても20位とか30位とか軒並みダウン。そしてその後もズルズルと後退し続け、一番落ちた時には200位台前半でした。
上がらなかった。
本当に何をしても上がらなかった。
いじれば下がる、元に戻したらさらに下がる。まさに絶望のスパイラル。
激戦キーワードだったのでもともと競合相手が強いというのもありましたが、しまいには「キーワードに全く無関係なサイトより下」まで転落したのは本当に辛かった。
上位表示されている競合サイトをチェックして、自分のサイトのどこが欠けているのかを必死に探しました。キーワードの位置や数、タグの使い方、被リンク、手に入れることのできるあらゆる情報をかき集め、手帳に書き出し、ウェブサイトを修正する日々。
でも、なんの手応えもない絶望的な毎日でした。
発想の転換
テレビでスポーツニュースを見ている時に気になった言葉。
「得失点差」
それは、どれだけ得点しても失点が多ければ最終的には勝てない場合もあるというルール。
検索順位というのも実は得失点差で決まるのではないか、と仮説を立てたのです。
いくら得点してもそれ以上の失点があれば上には上がれない仕組みだと考え、その日以降は失点を最小限に抑えることを模索し始めました。
つまり、上位表示を狙って小細工をするのではなく、下がる原因の発見と対策を優先するという方法。
誤解の無いように言っておきますが、失点とはペナルティのことではありません。進化した現代の検索エンジンのアルゴリズムは「ペナルティ」を与える必要があまり無いのです。スパムらしき行為は「減点」というかたちで順位を下げることができるから。
巧妙なスパム行為には各検索エンジンに「通報窓口」が用意されていますので「人力でインデックスから削除」という復活不可能なペナルティがあるかも知れませんけどね。
失点は、得点の後にやってくる場合が多いのです。得点だけを評価されている状態は俗に言う「ハネムーン」に近いかも知れません。
大量の相互リンクで順位を上げたサイトはまだこの段階。発リンクが解析された時点でその失点が評価に加わることになります。
もちろんその逆もあります。
「キーワードを含んだリンク」を貼った直後にそのページの検索順位が落ち、リンク先(内部でも外部でも)の評価が加わった時点で急浮上または再下落する、という展開。
失点の原因は発リンクであったり内容の重複や薄さであったり様々だとは思いますが、得点することだけにこだわったウェブサイトには間違いなくやってくるでしょう。
検索エンジンからの「審判」が。
好調だったウェブサイトが順位を落とした時、多くの場合において探さなければならないのは「得点する方法」ではなく「失点の原因追及と対策」であるということを忘れないでください。
一歩ずつ一歩ずつ、急がずじっくりと
あ、ちなみに私のそのサイトは現在20位前後。
今回のYahoo!インデックス更新でまた少し回復しています。まだ変動中なので「いまのところ」ですが。
そのサイトを強行突破させることはもうしません。
じっくりと独自のコンテンツを増やしていくこと、独自性の高いデザインにこだわること、関連するサイトやブログから少しずつリンクをもらっていくこと。そうやって一歩ずつ上を目指すことにしたんです。
一歩ずつ一歩ずつ前へ。急ぎたくとも急がない。
けれどそれは後に、多少のことでは揺るがない「大切な財産」に成長するんです。
急激に攻撃力を上げ得点力がついたとしても、その分だけ大きな歪みが生じ、その結果が失点となって跳ね返ってくるんですよ。
[ Daisuke ]







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